- フィンランドを代表する芸術家、ルート・ブリュックの日本初の回顧展。
- 釉薬(ゆうやく)の深みある色が印象的な陶板アート。
- 2階展示室は写真撮影OK!お気に入りのレリーフを探してみて。
「ルート・ブリュック」日本初の回顧展
伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センターでは、北欧・フィンランドを代表するアーティスト、ルート・ブリュックの日本初の回顧展「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」が10月20日まで開催されています。
今春、東京で先立って開催され、大きな反響を呼んだ注目の展覧会が、関西唯一の会場である伊丹に巡回!約200点におよぶ作品群が、2階展示室から地下展示室へと年代に応じて展示され、作風の変遷をたどりながらブリュックの全貌に迫ります。
2階展示室
2階展示室では、初期の愛らしく温かみのある具象的な作品群(食器などの生活用品、神話や動植物をモチーフとした陶板など)が展示されています。独自の技法で厚く施した釉薬(ゆうやく)が生む、深みのある色が印象的。見る角度や距離によっても印象が違いますよ!
2階展示室は写真撮影もOK!ぜひ、お気に入りの陶板レリーフを探して、作品と出会った喜びを写真に残してみてください!!
地下展示室
地下展示室では、晩年の抽象化した表現(無数のタイルピースを組み合わせた立体的な作風、迫力あるモザイク壁画など)が見られます。順路に沿って進むにしたがって、ブリュックが試行錯誤を重ねつつ、表現方法を大きく変えていったことがよく分かる展示になっています。その変容する生き様が、ブリュックにとって大切なモチーフである「蝶」の姿と重ねて提示されています。
アート愛好家をうならせる素敵な展覧会
伊丹市立美術館は小さいながらも、近隣都市の大規模な美術館とも引けを取らない、センスがあって意欲的な展覧会が多いことは、すでに伊丹市民の知るところ。この秋、またまたアート愛好家をうならせるような素敵な展覧会がやって来ました!
会場出口では、図録や関連書籍だけでなく、セレクトされたフィンランド雑貨も販売されています!
フィンランドの国民に愛されたブリュックの世界を存分に堪能いただけます。この機会をどうぞお見逃しなく!
展覧会概要
「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」
会場
会期
2019年9月7日(土)~10月20日(日)
(月曜休館。月曜が祝日の場合、翌日休館)
入館料
一般800(700)円、大高生450円(350円)、中小生150(100)円
※( )内は20名以上の団体割引
※ 兵庫県内の小中学生はココロンカード呈示にて無料
※ 高齢者割引あり(伊丹市・川西市・宝塚市・三田市・猪名川町の在住者が対象)
関連イベント
上映会「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」
日時
9月14日(土)・16日(月祝)・21日(土)・29日(日)・10月12日(土)
(各11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00開始)
会場
1階講座室(要当日観覧券)
内容
作品や写真資料、家族・友人へのインタビューなどを通じてブリュックの仕事と人生をたどるドキュメンタリー映像(約50分)
関連企画「ヴァリ・カフェ」ルアンカフェ提供
日時
9月21日(土)12:00~19:00
9月22日(日)11:00~17:00
会場
旧石橋家住宅1階
特別講座「色で学ぶハーブのパワー」
日時
9月22日(日)17:00
定員
15人
受講料
2500円
要予約
美術館へ。(先着順)
お問い合わせ
伊丹市立美術館
〒664-0895 伊丹市宮ノ前2-5-20
TEL:072-772-7447
文・写真:マルコ@ECHO