伊丹の秋の風物詩「鳴く虫と郷町2019」の数ある関連イベントの中でも、ひときわ風流で美しいのが「まち灯りと鳴く虫」ではないでしょうか。JR伊丹駅から三軒寺前広場へと続く酒蔵通りに行灯(あんどん)が並び、白壁に瓦屋根が連なる伊丹のメインストリートに、幻想的な光の道が浮かび上がります。
9月15日(日)、心地よい夜風に吹かれながら「まち灯りと鳴く虫」を歩いてみました!
(「まち灯りと鳴く虫」は、会期後半の9月20日(金)~22(日)にも開催されます(※雨天中止)。お見逃しなく!)
まち灯りと鳴く虫
まずは、JR伊丹駅の西側へ。AI・HALL(伊丹市立演劇ホール)の辺りからスタート!
左手の店舗にちらほらと行灯が見え出します。
郷町長屋が近づいてきました。道の両側にずらりと行灯が並んでいます。
郷町長屋周辺の和の街並みと行灯が本当によく合います。立ち止まって写真を撮る人がちらほら。
「まち灯りと鳴く虫」のクライマックスが、ここ伊丹郷町の「大溝跡」(ニトリ伊丹駅前店の前)にずらりと並ぶ行灯。和紙の透かし模様を通して、行灯のやわらかい光が白壁に季節感ある絵を浮かび上がらせます!
また、ここには、伊丹ではもうお馴染み(?)のワイヤー&ビーズアート作家のZWALANGAさんによるカワイイ生きものたちと、ハリガネ画家の升田学さんのハリガネアート作品がお出迎え!虫たちはとてもリアルにつくられていますね。
少し歩いて振り返るとこんな感じ。ミニオンからハートが!
行灯には、思い思いのイラストが描かれています。一つ一つのイラストを見ながら歩くのも楽しいですね。
産業道路の交差点を渡って、さらに西側へ。
酒蔵通りの顔「長寿蔵」の黒壁や白漆喰の塀と、ガラス窓を巡らせたタリーズの和モダンとのコントラスト。どちらも行灯の暖かみのある光と調和しています。
こちらの行灯は白雪仕様になっていますね。
もうちど振り返って長寿蔵を一望。風格があります。
鳴く虫とOrigami Light
さてここで、チラシには掲載されていませんが、すぐ近くの法専寺にて一夜限りで開催されていた「鳴く虫とOrigami Light」も訪ねましたので、おまけでリポートします!
法専寺は、酒蔵通りのタリーズの駐車場の西隣にあるお寺。この立派な鐘楼門が目印です。
「鳴く虫とOrigami Light」とは、この日の午後、伊丹市西台のイタリアンレストラン アントンにて、折り紙でランプシェードを作るワークショップがあり、そのランプシェードを集めて、法専寺の本堂内でインスタレーションを行うという企画。
お堂の中は虫の音だけが響く静寂の空間。そこに妖艶な光が散りばめられ、鈴虫と呼応するかのように、ランダムに点滅していました。
お堂の外では、仏さまをモチーフにしたグッズを販売するブースがありました。
一緒に連れて行った子どもたちは、小さなノートに大仏のスタンプを押し放題で、素敵なご朱印帳ならぬスタンプ帳ができあがりました!
文&写真:マルコ@ECHO