JR西日本のダイヤ改正が3月14日(土)から実施されるようです。
ダイヤ改正の概要は2019年の12月にすでに発表されていますが、今回の改正ではJR宝塚線・福知山線のダイヤが大きく変わることになりました。
ちなみにJR宝塚線のダイヤが大きく変わるのは、昼間時間帯に大阪~宝塚間に快速が増発され、JR東西線直通列車が塚口折り返しに変更された、2011年3月改正以来9年ぶりになります。
ダイヤ改正の概要は?
今回の改正で変更される点は次の通り。
・平日のおおむね11~15時台、土休日のおおむね12~15時台の丹波路快速を、宝塚~新三田間を各駅に停車する区間快速として運転
・同じ時間帯に大阪~宝塚間で運転している快速を、大阪~新三田間に区間を延長したうえ区間快速として運転
・同じ時間帯に新三田折り返しで運転している普通電車を宝塚折り返しに変更
簡単にまとめると、昼間時間帯に宝塚(実際には川西池田から)~新三田間各駅停車の区間快速が新設され、
・区間快速は篠山口行(旧丹波路快速)と新三田行がそれぞれ1時間に2本ずつ(計4本)運転される
・普通は宝塚折り返しとなり1時間に4本運転される
ということになります。
今回のダイヤ改正は昼間の時間帯だけなので、それ以外の時間帯に関しては基本的に変更はありません。
伊丹への影響は?詳しく見てみよう
2月25日に発売された「時刻表3月号」で、ダイヤ改正後の詳しい時刻が発表されましたので、新ダイヤが伊丹にどのような影響があるのか詳しく見ていきたいと思います!
※「JTB時刻表」2020年3月号に掲載の日中ダイヤ(13~14時台)を参考にしています。
①伊丹→大阪方面
伊丹から大阪方面行き電車に関しては、発車時刻が1~2分程度調整されるくらいで、大きな変更はない模様。
ただこの調整によって、現在最大で12分空いている発車間隔が最大10分まで縮まるようです。
「区間快速」も伊丹からの停車駅は今まで通り尼崎だけなので、あまり影響はなさそう。
ただし、篠山口からの「区間快速(旧丹波路快速)」と新三田からの「区間快速(旧宝塚快速)」の時刻が入れ替わるので、車両編成や混雑具合が変わるかも知れないので注意が必要です。
②伊丹→宝塚・新三田・篠山口方面
上記の概要でも書いた通り、区間快速が新三田・篠山口行きに、普通電車が宝塚折り返しになりますが、区間快速の発車時刻が2分程度遅くなることにより、最大12分空いていた発車間隔が最大10分に。
そして今まで川西池田駅で行われていた、普通電車の快速(+特急)待ちがなくなるため、すべての電車が終着駅まで先着することになります。新三田方面への電車は1時間6本から4本に減りますが、すべてが速達列車に。
伊丹→新三田間の所要時間は29分~42分だったのが、33分~37分となり、最速時間は伸びますが、乗る電車による所要時間の差は少なくなりそう。
ただし伊丹から篠山口の所要時間が53分→57分~1時間9分に伸びるほか、福知山までは最大で30分ほど所要時間が延びることになるので少し不便になりそうです。
③大阪→伊丹
(提供:写真AC)
大阪から伊丹へは、区間快速の発車時刻が1分程度変わるくらいで、大きな変更はなさそう。
④新三田・宝塚方面→伊丹
今までは新三田方面から伊丹へは1時間に6本の電車がありましたが、1時間2本の「丹波路快速」のみが速達列車で、普通電車の場合はすべて川西池田で丹波路快速か、宝塚発の快速に追い抜かれる形になっていました。
新ダイヤでは1時間4本に減るものの、その「区間快速」がすべて伊丹まで先着する速達列車になります。新三田→伊丹の所要時間は29分~42分から33分に統一されることに。
宝塚発の普通電車は今までと変わらず、川西池田で後続の区間快速に追い抜かれることになります。
ただ、篠山口→伊丹の所要時間は今までの53~54分から58~59分に5分程度伸びるほか、福知山からの所要時間も10~20分程度伸びることになり、やや不便になりそう。
まとめ
便利になる部分も、不便になる部分も両方ありそうな今回のダイヤ改正ですが、シンプルで効率的なダイヤ構成に変わったとも言えそうです。
今まで乗っていた電車の時間が変わったり、行先が変わったり、車両編成が変わったりすることがありますから、新しい時刻をちゃんとチェックしておきましょうね!
[まとめ&文:たっきー@ECHO]
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