【伊丹から0円旅~想像だけで旅しよう】伊丹から青春18きっぷ1回分でどこまで行ける?~東海道・東北編

公開日:2020年06月06日

まいど!たっきーです。
まだまだ自由に旅行もできないなか、想像だけでも旅はできるぞ!ということでスタートした「伊丹から0円旅」。
2回目の今回は「伊丹から青春18きっぷ1回分でどこまで行ける?~東海道・東北編」です。

青春18きっぷとは?

※写真は2019年夏季のもの(料金は値上げ前)

今年1月にお届けした「青春18きっぷでおとこ3人讃岐うどん旅!」でもご紹介しましたが、「青春18きっぷ」とは、学生たちの春休み、夏休み、冬休み期間に合わせて発売される、日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席やBRT(バス高速輸送システム)、JR西日本の宮島フェリーに自由に乗り降りできるきっぷです。

1枚で5回分(5日分)利用でき、1回でその日の午前0時から、翌日の午前0時を過ぎた次の駅まで(京阪神・首都圏では終電まで)乗車することができます。

ちなみに現在は通常の学校休み期間ではないので「青春18きっぷ」は発売されていません(夏季は7月1日から発売予定※今後の状況により変更される場合があります)。

JR全線の普通列車が5回分(5日分)乗り放題で12,050円という超リーズナブルなおねだん。
1回あたりのおねだんは2,410円なので、伊丹からなら加古川を往復するだけで元が取れてしまいます。

青春18きっぷ1回分でどこまで行ける?

その「青春18きっぷ」1回分だけを使って伊丹からどこまで行けるのか?想像だけでシミュレーションしてみようというのがこの企画。今回は伊丹から東海道線を通って東北方面へ進んでみたいと思います。

当然のことながら、1日まるまる電車に乗り続けることになるので、観光はおろか食事時間などもまったく考慮していないので、一般の方には全くおすすめしません(笑)。

①伊丹5:04発~JR宝塚線普通(木津行)~尼崎5:13着

伊丹駅からは朝5時4分の初発電車で出発です。
今のシーズンならばようやく夜明け、という時間帯ですね。
ちなみに伊丹駅に着く前に、コンビニなどで朝食&昼食&飲み物を調達しておかないと、この後食料難民になる可能性が高いですよ!

②尼崎5:31発~JR神戸線普通(京都行)~大阪5:38着

尼崎からはJR神戸線の普通電車で大阪へ。この電車も尼崎駅の上り初発電車です。
尼崎では18分の乗り換え時間がありますが、残念ながら駅構内のコンビニは朝6時の開店です。

③大阪5:54発~JR京都線・琵琶湖線快速(長浜行)~米原7:39着

photo by Toshihiro Matsui

大阪駅からはJR京都線の快速長浜行きに乗り換え。新快速はまだ運転開始前です。
この快速電車は大阪駅始発なので、おそらく座席確保は問題ないでしょう。
桜橋口への階段を下りて左にあるセブン-イレブン ハートインは朝5時30分から営業している(大阪駅のコンビニでは一番早い!)ので、16分の乗り換え時間を利用してここで飲食物を調達することができます!
快速は8番線発なので上がるホームを間違えないように。

朝日が東からどんどん昇って来るので、まぶしいのが苦手な人は進行方向左側の座席に座りましょう。朝の陽ざしを存分に浴びたい気分の時は右側の座席にどうぞ(笑)。
鉄的にも京都総合車両所に停まっている電車が見える右側がおすすめです。

④米原8:03発~東海道本線普通(大垣行)~大垣8:37着

photo by 写真AC

米原では24分の乗り換え時間があります。米原といえばホームに駅そばと駅弁の井筒屋さんがあることで有名です(たっきーもここで駅そばをよく食べます)が、残念ながら営業は朝9時から。
しかし、今年の3月に改札口にセブンイレブンキヨスクが開店しました。朝7時30分から営業しているので、ここで朝食を調達できますよ。

米原~大垣間は東海道本線でも一番ローカルな区間。山中の田園地帯をゆったりと走ります。
関ヶ原駅の手前、進行方向左側には関ヶ原の合戦場跡を見ることができます。

⑤大垣8:40発~東海道本線新快速(豊橋行)~豊橋10:09着

photo by keyaki

大垣ではわずか3分の連絡時間。乗り換え自体は問題ありませんが、朝のラッシュ時間帯でもあるので、座席確保はちょっとたいへんかも。電車自体はJR西日本の新快速と同じ転換クロスシートなので、座ることさえできれば快適です。

途中の名古屋には9時16分に到着。ホームのきしめん店に立ち寄りたいところですが、今回は我慢して先を急ぎます。

⑥豊橋10:22発~東海道本線普通(浜松行)~浜松10:57着

兵庫~大阪~京都~滋賀~岐阜~愛知を過ぎ、いよいよ静岡県へ。
ただし、静岡県内は18きっぷ利用者にとってはちと厳しい区間。昼間の時間帯は各駅停車しかなく、おまけに車両もすべて座席が横向きのロングシート車…。車両だけは新しいのですがねえ(笑)。

photo by komatsuma

とはいえ景色がいいのがこの区間。蒲郡付近では右側に三河湾が、新居町~弁天島間では左側に浜名湖を望むことができます。ただ、目の前に新幹線の高架があるのがちょっと残念。

⑦浜松11:09発~東海道本線普通(興津行)~静岡12:21着

静岡県内では電車を頻繁に乗り換える必要があります。
途中の金谷駅は大井川鐡道の始発駅ですが、SL列車は次の新金谷発なので残念ながらSLの姿を見ることはできません。

photo by Koziro Hasegawa

そして静岡の手前、用宗(もちむね)駅のあたりから、電車前方に富士山の姿が見え始めます!
なので先頭車の前の方に座っておきましょう。
この電車自体は静岡の先、興津まで行きますが静岡で乗り換えます。

⑧静岡12:33発~東海道本線普通(三島行)~沼津13:30着

静岡周辺は電車の本数も多いので、1本待って静岡始発の電車に乗り換えましょう。
ここからは富士山のビュースポット区間!
清水の先、興津を出たところで右側に三保の松原が一瞬見えます。

由比~蒲原間では海がグーッと近づきます。そしてこの区間では前方右側(海側)に富士山が現れるので、海と富士山のコラボレーションを楽しめます。

photo by T.Kiya

そしてハイライトは富士川と吉原駅の間!
この区間では、ほぼ電車の真横に富士山が現れます。
基本的には山側(左側)の車窓ですが、富士川駅のあたりは線路が大きくカーブを描いているので海側(右側)でも富士山の姿を見られます。

富士山を眺めながら昼食と行きたいところですが、残念ながらこの区間もロングシート…。
パンかおにぎりくらいで済ませておきましょう。

⑨沼津13:44発~東海道本線普通(熱海行)~熱海14:05着

photo by inunami

長かった静岡県もあと一息。
ここからは伊豆半島の付け根部分を走ります。三島と函南の間は富士山をバックに列車写真を撮れる名撮影地として有名。
函南駅を出ると全長7,804メートルの丹那トンネルに。トンネルを抜け、海側の眼下にホテルや旅館が見えてくるとまもなく熱海駅です。

⑩熱海14:13発~東海道線快速アクティー(小金井行)~品川15:38着

photo by 写真AC

ようやく静岡県最後の駅、熱海に到着。ここからはJR東日本の路線です。
いままでは3~4両編成の電車でしたが、ここからは一気に15両の超大編成に!東京が近づいてきたのを実感できます。

photo by Cheng-en Cheng

ここまでずーっとロングシートで疲れてきたので、そろそろちょっとゆったりしたいところ。
首都圏の普通・快速電車にはなんとグリーン車が2両もついています。そしてうれしいことに自由席なので18きっぷでも乗車可能!
熱海駅のホームにある券売機でグリーン券を購入しましょう。料金はわずか1,000円(土休日は800円)!
ここは特急列車並みのリクライニングシートでゆったりと行きましょう。

この電車自体は東京駅を通過して東北線の小金井までいきますが、途中の品川で下車します。

⑪品川15:55発~常磐線(勝田行)~水戸18:13着

神奈川県からついに東京都へ!
熱海からの快速電車でそのまま行っても良いのですが、今回は最長距離を進みたいので品川で常磐線の電車に乗り換えます。

photo by Hideyuki KAMON

品川駅は「エキナカ」が充実しているのが特徴。いろいろなお店があるので買い物したいところですが、乗り換え時間が17分しかないので、ここは電車が出発する11番ホームにあるコンビニで食べ物を購入しておきましょう。

そしてこの電車にもグリーン車自由席が連結されているので、やっぱりグリーン車を使っちゃいましょう。
この先のことを考えると、ここで早めの夕食をとるのがいいでしょうね。
ちなみにグリーン車には車内販売まで乗車しているので、ドリンク類(アルコールもあり)、おつまみ、パン類などは車内で購入することもOK。

photo by ranpie

水戸までの区間はあまり見どころがありませんが、途中で車窓左側に筑波山を眺めることができますよ。

⑫水戸18:40発~常磐線(原ノ町行)~原ノ町21:38着

photo by taka_jp

電車は次の勝田まで行きますが、手前の水戸で降りて始発の原ノ町行に乗り換えます。
水戸では27分の乗り換え時間があるので、ちょっとだけ小休止できます。
ここからは5両編成の電車に。ロングシートとボックスシートの車両があるので、できればボックスシートに座りましょう。

水戸を出ると右側の車窓には太平洋が見えてきます。
時間的にはギリギリですが、夕暮れの太平洋が眺められるかも?

途中の富岡駅から浪江駅までの区間は、東日本大震災などの影響による不通から、ようやく今年3月に開通。常磐線は9年ぶりに全面開通しました。

⑬原ノ町21:42発~常磐線(仙台行)~仙台22:59着

東京から千葉、茨城、福島を通過して、ついに宮城県へ!
といっても周りは完全に夜…。

街の明かりがきらびやかになってくると、ようやく仙台に到着です。

⑭仙台23:29発~東北本線(小牛田行)~品井沼0:03着

photo by Satoru Fujiwara

伊丹から18時間をかけて仙台に到着です!
仙台で名物の牛たんでも食べて一杯行きたいところですが、まだもう1本電車があるので最後の力を振り絞って乗車します。

日本三景のひとつ、松島を過ぎて到着したのが「品井沼(しないぬま)駅」!
ここ品井沼駅が日付が変わって最初に到着する駅です。

photo by Wikipedia

伊丹駅を出てから実に19時間!
やっと到着したぜ~!と喜びたいところですが、この駅で降りても周囲には宿泊施設どころか24時間営業のコンビニすらありません。
ここで降りても絶望感しかありませんので、ここは終点の小牛田駅まで進みましょう(品井沼からは乗りこし清算か次の18きっぷを利用します)。

結論:18きっぷ1回分で伊丹から仙台の先まで行ける!

伊丹駅を朝5時4分に出発して、実に18時間59分。
そのうち電車への乗車時間15時間37分。
乗り換え回数13回。
乗車距離966.8キロメートル。

青春18きっぷ1回分を最大限に利用すると、伊丹から宮城県の品井沼駅まで行けることが判明しました。
ちなみにこの区間で普通に乗車券を購入すると…「12,540円」!
なんと1万円以上も安上がりという結果に。それどころか18きっぷ1枚分の12,050円の元まで取れてしまいました。

あくまでも時刻表上での最長距離なので、実際にこのルートで行くのはかなり大変。体力的にはツラいでしょうね。
たっきーでも多分無理です(笑)。
途中下車しながらゆっくり進むのがいいと思いますよ!

[文:たっきー@ECHO]

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