公開日:2022年02月20日
立春を過ぎ、春の足音がすぐ近くに感じる季節。
今日は大好きなお酒のお話を致します♪
皆さん、晩酌はされますか?
多くの方が楽しんでおられる「晩酌」。
僕もとある理由で晩酌を始めたのは20年ほど前、業界の大先輩によく食事に連れて行ってもらっていた当時、またお酒との向き合い方も確立できておらず、深酒をしてはお酒に飲まれてしまう日々。
二十歳代ならまだしも三十歳代になって呑み潰れてるのはみっともない……。
そんな自分にさよならをしようと始めた晩酌でした。
そう、お酒に強くなりたいという気持ちとお酒との距離感を掴みたいという気持ち。
そんな二つの思いで始めた晩酌は、見事功を奏して長時間のお食事会でもお酒に飲まれなくなりました。
それ以来、やめる理由もないまま続けた晩酌も20年の時を経て自分の中で「やめれない晩酌」に変化していった……。
いわゆる「寝酒」というものでしょうか。
24時間365日という勤務状態の中、唯一ONとOFFを切り替えるスイッチ。
それが「晩酌」。
そして晩酌はいつしか私の暮らしの中の必須行為になっていきました。
「晩酌は私の暮らしに必要なルーティーン」。
「晩酌が唯一肩の荷を下ろしてくつろげる時間」。
自分にとって大切な時間だと思っていたのです。
そう思っていながら、いつまで晩酌を続けるのだろう。
年齢も五十歳代になり、三十歳代の頃とはお酒の飲み方も、お酒の席での社会的地位も変わり、飲み潰れることも無くなった今。
晩酌を始めた理由が無くなったのに、新たな意味を持たせてやめずに続けている晩酌。
続けることに違和感を感じながらも「やめられない」と思い込んで続けていたのが晩酌でした。
定期的に続けている献血での血液検査で常連のように赤字で帰ってくるγGTPには気がついてないふりをして。
そんな私を何が突き動かしたのか。
昨年の11月13日にふと「晩酌をやめてみよう」と思ってしまったのです。
実際には「晩酌をやめてみる」のではなく「晩酌をやめられるのか?」への挑戦でした。
他のことでもごちゃごちゃしてた時期でもあり自分を変えてみたかったんだと思う、性根は変えられないかも知れないけど、習慣なら変えられるかも知れない。
幾つもある習慣の中でもしやめれるとしたら……真っ先に槍玉に上がったのが晩酌でした(笑)
「お酒をやめる」のではなく「晩酌をやめる」のが味噌でしょうか。
立場上、外に出て人と飲む機会も多く、いきなりお酒を完全にやめるより飲む相手がいない時の「晩酌」ならやめやすいだろう。
そんな逃げ腰半分での挑戦が始まりました。
始める前からの一番の心配は、「寝れるかどうか」でした。
20年以上続けてきた生活習慣。
20年以上続けてきた”寝酒”文化。
「寝られなかったらどうしよう」
「それでも頑張れるのか?」
そんな不安は初日から見事なまでに容易く払拭されるのでした。
そう、慢性的に寝不足だった私は、初日から布団に入った数秒後には爆睡していました(笑)
案ずるより産むが易しとはまさに!です(笑)
そして時はコロナ禍真っ只中の年末。
例年ならほぼ毎日お酒の席が続く季節ですが、去年の年末はコロナ禍の影響で忘年会が全くない。
そして迎えたお正月も、元旦から業務が続き酒の席に着く機会が無いまま松の内が明けてしまう……。
手帳を振り返ると、お酒を飲んでいたのは4日に1回ほどで記憶によると飲む量も浴びる程飲む機会もない。
毎晩飲んでいたお酒が月に4回程度に変わった……。
ただそれだけなのに体は正直で色々な事が変わってきました。
まずは夜の食べ物。
晩酌をしていた頃はお酒の肴として味が濃いものばかりを食べてましたが、晩酌をやめると何も食べなくなってしまいました。
いくらなんでもそれでは体に悪いと思い、夕食を20年ぶりに食べ始めてみましたが、兼ねてより続けていた玄米食のおかげでおかずも殆ど必要なく一汁一菜程度で満足できるようになりました。
そうすると血液の質も変わってきて、先日行って来た献血では十数年ぶりに肝臓の数値が正常に戻りました。
ずっと赤字で時には300を超えていたγGTPが68で血中コレステロールも下の基準値ギリギリでした。
そしてもう一つ変わったのがお酒の味と残り方。
正直な話、惰性で晩酌を続けていた頃はお酒も美味しくなかったんです。
友人と酌み交わすお酒も乾杯のお酒も少ししんどかったんですが、今は一口目から凄く美味しく飲めるようになりました。
そして、飲み過ぎなくても翌日まで残っていたお酒も今では同量を飲んでも全然残らなくなりました。
肝臓の機能が上がったからかな?
この違いは大きいですね♪
辞められないと思っていた晩酌も辞めてまもなく4ヶ月目に入ります。
たった3ヶ月で、飲まないのが普通になりました。
晩酌が暮らしの中のON、OFF切り替えのスイッチで自分には必要な事だと思っていた辞められないと思っていたのは辞めたくなかっただけだったんだ、変わりたい、変わりたいと言っていながら変わることを恐れていただけなんだ……。
今となっては凄くよくわかります。
晩酌を辞めて良かった。
寝酒を辞めて良かった。
今は心からそう思えます♪
できない理由を考える暇があったらどうすればできるかを考える、その前にただ「やってみる」事が大切。
ほんとその通りですね♪
飲みたくなったらまた飲めばいい♪
美味しいお酒をいつまでも楽しみたいですね♪
Written by 伊丹のおくりびと はやみん