コラム|6月27日(月)まで!「巡回展 10年間ふるさとなみえ博物館」(伊丹市昆虫館)

公開日:2022年06月17日

みなさまはじめまして。
伊丹市昆虫館館長の坂本と申します。

伊丹市昆虫館のスタッフが交代で、このコラムに定期的に書かせていただくことになりました。よろしくお願いします。

今回紹介するのは、開催中のプチ展示「巡回展 10年間ふるさとなみえ博物館」です。

なに、虫じゃないの?と思われた方もいらっしゃると思います。

この展示は昆虫館では珍しく、昆虫や生きものの展示ではありません。福島県での地域学習の成果を展示した巡回展なんです。


東日本大震災にともなう原発事故で、町内全域に避難指示が出された福島県浪江町。

住民は避難を余儀なくされ、全国に散り散りになりました。

そんななか、福島県二本松市で再開した浪江小学校と津島小学校では、郷土学習「ふるさとなみえ科」ができ、児童たちはふるさと浪江町の暮らしのこと、移り住んだ二本松市のことを、地域の人と交流しながら学び、学んだことをカルタや新聞などで形にしてきました。

学校が閉校する2021年、津島小学校の最後の卒業生が10年間の学習成果をまとめ、3月31日までの約1ヶ月間、教室で展示したのが「10年間ふるさとなみえ博物館」です。展示では教室での展示の様子も映像で紹介しています。

この展示をみた西日本自然史系博物館ネットワークのメンバーが、教室の展示だけで終わるのはもったいない!と企画したのが今回の巡回展です。

昆虫も生きもののこともほぼ出てこないという、昆虫館としては異色の展示ですが、伊丹市昆虫館が普段から行なっている地域の自然を学び、記録し、伝えていく活動と通じることから、みなさんと共有したいと考え開催することにしました。

2021年から高槻市立自然博物館を皮切りに6つの施設を巡回し、伊丹市昆虫館が最後の巡回地となっています。

展示では、こどもたちが浪江町の暮らしや思い出をカルタにした「なみえっこカルタ」や手作りの「なみえっ子みこし」、地元の方言を歌や踊りにした「んだげんちょ」(「そうなんだけど」という意味の方言)、新聞社の方などに教わって作った壁新聞などの学習成果と、「ふるさとなみえ科」の交流の記録の年表などがあります。

そして、館長である須藤嘉人さんによる手書きの「博物館の使命」がすてきです。

開催は6月27日までです。どうぞお越しください。


伊丹市昆虫館ウェブサイト

プチ展示「巡回展 10年間ふるさとなみえ博物館」
開催期間:2022年5月25日(水)〜6月27日(月)

伊丹市昆虫館
伊丹市昆陽池3-1昆陽池公園内
TEL:072-785-3582
開館時間:9:30~16:30
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休)

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