伊丹市昆虫館コラム|猪名川でのんびり自然観察。5月はヒメボタルも見られるよ!

公開日:2023年05月03日

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伊丹市の東部を南北に流れる猪名川。猪名川町の大野山が源流で尼崎にて神崎川に合流し大阪湾へ流れ込む一級河川です。JR伊丹駅近くの河川敷では野球やサッカー、散歩やジョギングをしている人をよく見かけます。他にも虫とり、魚釣り、花火大会、飛行機鑑賞、初日の出などなど広く市民に利用され親しまれている身近な環境です。

そんな猪名川は私にとって月に一度はでかけているお気に入りのフィールド。昆虫館につとめるようになって20年とちょっとなので最低でも240回、いやきっともっと行っているはず。

猪名川河川敷。桑津橋から上流を望む。

サクラの花が終わり、新緑の季節を迎える頃、伊丹の猪名川でホタルが鑑賞できるのをご存知でしょうか?

ホタルといえばゲンジボタルやヘイケボタルが有名ですが、猪名川河川敷にはヒメボタルがくらしています。5月中旬に成虫が発生します。夜8時から9時頃、河川敷(土手の下、下流を向いて左岸、軍行橋から桑津橋に向かう途中)の舗装道路を歩けば小さなLEDのような光が点滅するのが観察できます。オスは飛びながら光ることもあり、時には私たちのすぐ近くまでやって来てくれます。メスも光りますが飛ぶことはできません。草むらの下の方で光っています。

ヒメボタル(オス)
ヒメボタル(メス)発光中
ヒメボタルの光跡

ゲンジボタルやヘイケボタルは幼虫が水中でくらしますが、ヒメボタルは幼虫も成虫も陸上で生活します。伊丹では河川敷ですが、他の地域では山の中、竹林などでも発生しています。ヒメボタルの幼虫は草むらにいるカタツムリの仲間を食べて育ちます。成虫は何も食べず水を飲むだけです。この記事を書いているちょうど今頃(4月29日)は土の中にもぐり蛹になっているはずです。ゴールデンウィーク明けからは成虫が出始めるかも。

猪名川のヒメボタルのことをもっと知りたい方、観に行ってみたい方は猪名川ヒメボタルネットワークのホームページを是非のぞいてみてください。

今回は伊丹の猪名川の生きものたちをもう少し紹介します。

カヤネズミ:日本で一番小さなネズミ。オギやセイバンモロコシなどの葉をさいてボール状の巣をつくりくらします。

ノイバラ:5月ごろ満開になります。花を鑑賞しているとたくさんの虫に出会えます。花の香りもベリーグッド。トゲには注意。

トノサマバッタ:早ければ7月には成虫が見られます。体の色は茶色のも緑色のもいます。50メートル以上飛ぶことがあります。

キジ:1年中見られます。オスはとにかく綺麗!目の前の茂みから急に飛び出されると寿命が縮まります。遠くから聞こえるかすれ声(鳴き声)は、私の中ではさ○まさんの引き笑い。

マイマイカブリ:春から秋にかけて見られます。地面を徘徊して、カタツムリを捕まえて食べます。飛ぶことはできません。カタツムリの殻に頭をつっこみ、食べる姿からマイマイカブリと名がつきました。捕まえると物凄いニオイを出して逃げようとします。

ツクシ:3月ごろ。採集して食べるには少し場所を選ばないといけませんが、密集して生えているところもあり嬉しくなります。

私が猪名川に出かける場合、「ヒメボタルを見たい!」とか「トノサマバッタを捕まえたい!」とか「ツクシを収穫だ〜!」などと意気込んで出かける時、行けば何かあるだろうと軽い気持ちで出かける時があります。家族には「またパトロール?」と言われたりしています。狙っていくと大抵見つからず、欲を出さず無の境地でいくと意外なモノに出会たりします。

どちらにしても出かけるたびに毎回一つは新しい発見があり、楽しい気分にさせてくれるのが伊丹の猪名川河川敷。皆さんものんびり、お散歩しながら、自然観察してみませんか?

(伊丹市昆虫館 野本康太)


伊丹市昆虫館
伊丹市昆陽池3-1昆陽池公園内
TEL:072-785-3582
開館時間:9:30~16:30
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休)

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