公開日:2024年12月13日
今年も残すところあと1ヶ月ほど。いつまで暑い日が続くのかと思っていたのに、一気に季節が進みました。
昆虫館のミツバチたちも温度を保つために、巣箱の中でぎゅっと集まりおしくらまんじゅう状態です。
さて今回は現在開催中の企画展の宣伝を少し。
来年2月24日(月)まで企画展「盛口満原画展〜ゲッチョ先生の宝箱〜」を開催中です。
ゲッチョって何?と思われる方がほとんだと思います。ゲッチョ先生こと盛口満さんは理科教員、フリーライター、イラストレーターと3足のわらじを履くナチュラリストです。
ゲッチョというのは盛口さんのあだ名です。先生の生まれ故郷である千葉県館山市の方言でカマキリやトカゲのことをカマゲッチョと呼ぶらしく、ひょんなことから学生時代のあだ名がカマゲッチョに。高校教師時代に「僕はカマゲッチョです」と自己紹介した後、生徒から「カマゲ」、「ゲッチョ」と省略され最終的にゲッチョ先生となりました。
ゲッチョ先生は学生時代から、いろいろな自然や生きものを観察し、スケッチをする中で、感じたり発見したり調べたり、様々な人から見聞きしたりしたことを野帳に記録しています。その記録がやがて理科通信となり、今では100タイトルを超える本になっています。
昆虫だけでなく植物、動物や鳥、骨、貝、きのこ、冬虫夏草、粘菌など様々な生きものを精細に描いた原画を、対象となった生物の実物資料、関連著作から抜粋した先生の言葉と共に紹介します。
お借りした原画の半分も出しきれていない展示、数多くの言葉の一部しか紹介できていない展示ですが、ぜひご覧いただきゲッチョ先生の宝箱、自然の魅力に触れていただけたらと思います。
ゲッチョ先生の原画に合わせた実物は当館の学芸スタッフが得意分野(昆虫食、虫のうんこ、イモムシ毛虫、タヌキのためフン、ナナフシ、沖縄の昆虫、カメムシ、アリ、虫のぬけがら、モズのはやにえなど)を活かし、足りないところは他施設や個人の方からお力添えいただき準備しました。
そして展示室ではゲッチョ先生の本も読み放題となっています!!
2月23日(日)には東リ いたみホールにて「ゲッチョ先生講演会 自然はぼくらの宝箱」も開催予定です。お楽しみに!!
伊丹市昆虫館
伊丹市昆陽池3-1昆陽池公園内
TEL:072-785-3582
開館時間:9:30~16:30
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休)
Written by 伊丹市昆虫館