公開日:2025年10月31日
9月に開催した鳴く虫と郷町が終わってはや1ヶ月。
ふり返ると20回目の今年も暑かったですが、楽しく充実した10日間でした。お越しになったみなさま、ありがとうございました。
ここ数日、やっと涼しくなってきましたね。外で聞く虫の声も、秋の深まりとともに寂しげな感じになってきたように思います。また、暑い時期には夜にしか鳴かなかった虫も昼間に鳴くことがあり、虫の声を楽しむのにいい季節はまだ続いています。
今回のコラムでは、鳴く虫と郷町が終わったあとの鳴く虫のその後を紹介しましょう。

じつは展示が終わったあとの鳴く虫の一部は、寿命が来るまで伊丹市昆虫館の学習室で展示しています。

テーブルの上にはケースがずらり。キリギリスにヤブキリ、マツムシ、クツワムシ、エンマコオロギなど、スズムシは数日前にすべて死んでしまいましたが、まだ多くの鳴く虫が健在で、よく鳴いています。

鳴く虫の寿命は種によって異なりますが、鳴く虫と郷町に展示する虫たちは冬越しをせずに寿命を迎える種ばかりです。

ここでは、鳴く虫たちが寿命を迎えるまで展示しながら飼育しています。たいていは11月から12月にかけて死んでしまいますが、一昨年度はクツワムシが1月上旬まで、昨年度はササキリが2月まで生きていました。この時期に当館にお越しのことがあれば、ぜひ鳴く虫もご覧ください。
秋から冬の昆虫館は、チョウの温室の暑さが和らぎゆっくり過ごせるようになります。それだけではなく、晴れた日は沢山のチョウが飛び交う様子が観察できるオススメのシーズンです。
また、1月中旬までは企画展「伊丹の自然」が開催中です。

今年の「伊丹の自然」は水生生物の大特集で、魚やカメなどが入った水槽がいくつも並び、ちょっとした水族館の雰囲気です。ゆっくりまったり楽しめ、しかしチョウや虫いっぱいの昆虫館に秋から冬もどうぞお越しください。
Written by 伊丹市昆虫館
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