公開日:2026年04月10日
伊丹市昆虫館が「日本博物館協会賞」を受賞しました。全国およそ1,100の博物館や美術館、動物園などが加盟する歴史ある団体からの栄誉です!
伊丹市昆虫館の坂本です。
担当した企画展「昆虫食」も4月13日の会期終了まであと数日となりました。まだ見ていないという方はぜひ!ということで見どころ紹介をいたします。
企画展「昆虫食〜これうまいでぇ」は、人々の食事やおやつとして食べられている昆虫の展覧会です。日本や世界各地で人々によって食べられてきた昆虫食と、採集、加工、調理などの文化を紹介しています。食用、薬用あわせて80種くらいの昆虫食を展示していますが、これだけの数が展示される展覧会は全国的にも珍しく、わざわざ遠方から見に来られる人もいらっしゃいます。
数多くの展示品から、幾つかを紹介しましょう。ちょっとマニアックかもしれませんが、どうぞご覧ください。


Index

東南アジアの内陸国、ラオスで売られていた串焼きです。ゴホンヅノカブトが3匹串に刺さっていますが、お尻近くの背中に肉っぽいものが見えているのがわかるでしょうか。背中に縦に切込みが入っていて、そこにお肉やハーブをまぜたようなものが詰めてあるのです。

メキシコは数百種の昆虫が食べられている昆虫食が盛んな国、そのなかでも知られているのがチャプリンと呼ばれるバッタです。トウガラシやレモンなどで味付けされたバッタがシソを思わせるような味で、歯ざわりもカリッとしていて、食べる手が止まりません。日本でも輸入して販売して欲しくなるお味です。

日本もいなご、はちの子など昆虫の佃煮はいくつか販売されていますが、以前は販売されていたのに今はないが「まゆこ」です。これはカイコの成虫で、いわゆるガの状態の佃煮です。長野県にある「かねまん」という会社が製造販売していたのですが、2011年に廃業してしまったため、幻の製品となってしまいました。味はカイコのさなぎに似ていますが、カイコのさなぎらしいにおいは少なく、食べやすいです。

孫太郎虫(まごたろうむし)はヘビトンボの幼虫で、川の中でくらします。日本の代表的な薬用昆虫で、いわゆる「疳の虫」(乳幼児の夜泣きやこどものかんしゃく)の薬として知られています。何匹もの孫太郎虫が串に刺さっているのですが、すごく上手に串を通してあって、ついつい見入ってしまいます。
紹介した以外にも中国、ラオス、南アフリカなどの昆虫食文化の紹介など、いろいろオススメがあります。ぜひ会場で実物をご覧ください。また、期間終了後も展示内容をまとめた冊子を販売しております。
(伊丹市昆虫館 学芸員・館長 坂本昇)
期間:2026年1月24日(土)〜4月13日(月)
場所:伊丹市昆虫館2階第2展示室
料金:入館料のみ

伊丹市昆虫館
伊丹市昆陽池3-1昆陽池公園内
TEL:072-785-3582
開館時間:9:30~16:30
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休)
Written by 伊丹市昆虫館
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