公開日:2022年01月16日
先日(12日)の正午過ぎ頃に、「ダンプカーのタイヤが2本脱落し、うち1本が歩行者の背後から歩行者を直撃し重傷を負われた」というニュースをみました。
一般的には走行中の自動車からタイヤが外れるなんて想像しにくいことかも知れません。
実際に、私が20年ほど前に六甲山でフロント右タイヤが脱落してアゴをついているのを初めてみたときには、事故の衝撃で損傷脱落したのかと思いました。
お助けが必要かと思いドライバーに話を聞いてみたところ、「普通に走行していたらいきなりタイヤがはずれガクンとアゴをついた」とのことで「そんなことある?」「超レアケースに遭遇した!」と驚きました。
それが20年の時を超え、4年ほど前に摩耗したタイヤ交換を行った際、しばらくしてから左フロント辺りから微かなゴト音が感じられ、日ごとに大きくなってきたのでブッシュの摩耗だと思い込みメンテナンス工場に自動車を持ち込んだところ、メカニックの方が何とも言えない顔でホイールナットを持ってこられました。
お話を聞くと、指で回すだけで外れるくらい5本のナットが緩んでいたとのことで、もう少し距離を走っていたら間違いなくタイヤが外れていたと……。
もちろん、タイヤ交換をお願いした業者さんに連絡を取りましたが、今まで数知れないタイヤ交換を行っていてけれどそんなことは初めてだとおっしゃられ、しかしながら「申し訳ありません」とのことで工賃を返金されました。
ここまでであれば、「やはりレアケースに遭遇してしまったよ。でも、大事故につながらなくてラッキー!」で終わるところですが、コラム「タイヤをネット購入し持ち込み交換した話」で書いたメンテナンス工場で車検依頼の打ち合わせをした際、メカニックの方との雑談でタイヤが外れそうになった経験を話したところ、「結構な頻度で起こっており、その原因はいくつか考えられる」とのこと。
トルクレンチによる増し締めを失念したり,トルクが合っていないなどのほか、適切な取り付けを行ったにもかかわらず緩むこともあるそうで、ホイールを新調したときなど当たりが馴染んでいない際に起こりうるとのことです。
そのため、タイヤ交換などでホイールを外したときにはしばらく(100kmほど)走った後、メンテナンスをしてくれた工場にてナットの緩みが無いかチェックしてもらうことも大事だそうです。
自動車に乗る自分たちだけでなく、歩行者や他車を守るためにも、信頼できるメンテナンス工場にお願いしたり、ご自身でメンテナンスをされる方なら、タイヤ交換後しばらく走行したらトルクレンチを使用して緩みが無いかのチェックを怠らぬように。
最後にGoogle検索をしてみると、タイヤ脱落についての記事やトルクレンチを使用し適正トルクで増し締めする重要性についての記事が沢山上がっていました。
夏タイヤから冬タイヤに履き替えられた方も多いと思います。この機会に一度チェックしてみられては如何でしょうか?
以下に参考になった記事のリンクを張っておきます。
ちなみに、私がメンテナンスや車検をお願いしたのは、宝塚・伊丹タイヤプロショップ宝塚インター店。タイヤの持ち込み交換についても是非ご参考に!
Written by ショージ