コラム|ワインバーで朝、お茶を!WINNERが7時から軒先で抹茶を出す理由

公開日:2023年07月29日

8月で37周年を迎える西台のワインバー「WINNER(ウイナー)」が、7月11日(火)より、「朝7時から軒先でお茶を出す」というなんとも素敵なことを始めました。

7時って朝の?とSNSでの告知を二度見しましたが、それでもやはり「さすが森さん(マスター)」と思い、編集部から近いということもあり、スタッフと早速行って確認。(笑)

本当にやっていたので、「これは是非朝に行きたい」ということで、2、3日後に再び、今度は、スタッフも子どもを連れて仕事前(お子さんは保育園に行く前)に一緒に行くことに。

冷たい抹茶、すなわちロック抹茶(WINNERのすぐ近くにある「みどり園」の抹茶「有岡の翠」)がイチオシですが、ほうじ茶やルイボスティー、さんぴん茶(沖縄のお茶)もあります。

マスター森さんと話すスタッフの子ども(笑)
冷たい抹茶、すなわちロック抹茶

私はロック抹茶を!夏の朝のロック抹茶、最高!

WIINERは、昨年8月にも、昼営業を再開し(ずっとバーのみ営業でしたがオープン当初は喫茶営業もしていたということで、一応再開)、そのときにも再開当日行ってみました。

2022年8月2日、お昼間のWINNER

バーのお昼営業ってなんだか楽しそうだし、まだコロナ禍だった昨年の夏、マスターの森さんは実は色々考えていて、でもそうは見えない?見せない?ほどよいところや、絶妙なセンスには、いつもつい注目してしまいます。(笑)

このときもやはりロック抹茶を!

器は、この時点ですでに、アジアン雑貨ショップ「ラフエイジア」(東有岡)で販売しているアルミボウルを。冷たいお茶をいつまでも冷たいまま飲むことができ、見た目にもお洒落で、ここにも森さんのセンスを感じられます。

この夏のWINNERの朝のお茶営業には何度か行っています。行っているというより、寄っている、そんな感じです。

見ていて寄ってみて思うのは、朝7時から釜を出して本気のお茶(抹茶)を出す(ほうじ茶など気軽なお茶もあり)、それも軒先で、という、バーはもちろん、ほかのどんなお店でも到底やっていないことをやってみる、森さんの感覚は本当に素敵だなあ〜ということと同時に、なぜ始めたか、やっているかという話を聞くと、学ぶことがあるなあということ。

森さん、やっぱり新しい!

森さんはそんなつもりはないと思いますが(笑)、まちの風景としてもとてもいい。まちの観点からも、軒先でやっている形が最高です。

暑いと店内で飲むこともできます。お菓子がついてきます。

そもそもWINNERでのお茶は、お昼の営業や朝のオープンではじまったことではなく、森さんはお茶が好きで、以前から(バー営業)でオーダーすることができました。

ワインバーですが、お茶を注文してもOKなお店なので、呑めない(呑まない)ひとでも行ける貴重なバーだと思います。

WINNERと同じ通りにある「みどり園 本店」

お茶好きの森さんはよく、「みどり園」に行っておられますが、かつて、高台の「茶舗木蔭」によく行かれていたときには、森さんにならって「木蔭」に行ってみたり急須を買ってお茶を入れてみたり……。

「みどり園 本店」でいただく冷たい抹茶と生和菓子。

森さんが推すことをやってみる、ということは、お茶に限った話ではなく、私だけのことでもなく、一つ例をあげると、かつて、「ラフエイジア」で販売していたタイパンツを森さんがはいていたことから、森さんをよく知るみんながラフエイジアにタイパンツを買い求めに行く……というちょっとしたブーム?が起こったことが。10年くらいまえの出来事ですが、これは本当にすごいな(笑)と思ったのでとても印象に残っています。

アルミの器も販売しているラフエイジア(「ラフエイジア」ウェブサイトより)

我が家も夫婦それぞれ2着ずつ買いましたが(笑)、着心地がとてもよかったので、また買いたいなあ、あれはもう販売しないのかなあ〜と思っています。(笑)

そのほかにも、森さんが行かれていたいろんなお店(市内も市外)にも行ってみました。森さんが推すことはまちがいないかも!?気になる!という空気があって、森さんの今の推し、興味はなんだろう、あれはどうだっただろう、ということを聞きたいと思っていた(る)のは私だけではないはず。

森さん画。以前にも描かれた絵を色々見せていただいたことがありますが、森さんは絵が上手!味わい深い絵を描かれます。

WINNERでは、7月29日(土)に、さがゆきさんと高田ひろ子さんのライブも行われるのですが、定期的に音楽ライブも開催していて、森さんのお眼鏡に叶った?ミュージシャンたちの演奏を聴く、ステージを観る機会もあります。森さんが呼ばれることもあれば、在京アーティストが関西で演る場所のひとつとして選んでいたり、関西なら、大阪や神戸、京都でなら観られるようなライブをWINNERで観られることはとても貴重だと思っています。

私も色々とWINNERでのライブに行かせていただきましたが、よく覚えていて印象に残っているのは、2015年の「バロンと世界一周楽団」のライブ。当時の自分のコメントを見ると、「『バロンと世界一周楽団』を伊丹で観られるなんて思ってもなかった」とあります。(笑)

当時のWINNER軒先での告知

その2年後(2017年)のライブは仕事の都合で行けず悔やまれましたが、この2015年のライブは本当に素晴らしくて、人生で観たライブのベスト5に入るかも!?とよく言っていました。

上の助空五郎さん(左から2番目)。6月19日、Clap Stomp Swingin’と共に伊丹Mogura Cafeでライブ。空五郎さんは久々の伊丹で、変わらず粋でクオリティの高いパフォーマンスだった。

「バロンと世界一周楽団」は今活動休止中で、メンバーみなさんそれぞれに活躍中。バロンさんも「上の助空五郎(うわのすけ そらごろう)」とお名前を変えて活動されていますが、8月26日(土)、WINNERのオープン38年目に入る37周年記念ライブは、上の助空五郎さんが出演されるそう!これは楽しみです。

そして、9月になると開催される「鳴く虫と郷町」(2006年〜)ではクツワムシばかり置いて、その名も「クツワムシの館」として楽しませてくれます。

昨年のWINNNERでのクツワムシ。

「鳴く虫と郷町」の関係者やファンには有名な?「クツワムシの館」ですが、ワインバーながらお茶もOKなので、お酒(ワイン)が呑めない方・苦手な方も大丈夫。気になりつつも行ったことがない、お酒やワインは呑めないので行けないと思っていた、という方は、今年は是非行ってみてください。

ひとりでは行きづらい……という方は是非声かけてくださいね。お供します!

ライブを観たり、クツワムシの館を楽しんだり、森さんの楽しいお話が聴けたり、偶然別のところで出会って知り合ったひとたちが森さんとも親しかったり、そんな方々とWINNERでたまたま一緒になったり、今は亡きひととの会話で忘れられない思い出があったり、あってくれて嬉しいお店のひとつ、WINNER。

こう書きながらも、夜、ライブ以外で日々ふらっと寄るということが、近くであっても仕事や時間の都合上そこまで多くはないため、朝はありがたいです。(笑)

はじまって2週目、「お茶」の目印が登場

知っているひとがわざわざ出向くのもいいのですが、近くに住むひとが、通りすがりのひとが、阪急電車に乘るべく駅に向かうひとが、WINNERの前をたまたま通ったひとが、でWINNERを知らなかったひとが、何のお店だろう?と思ってたひとが、入ってみたかったけど入れなかったというひとが、「なにやってる?」と足を止めたり、こっそり?案内板を見てあとから調べてみたり、勇気を出してお茶を飲んでみて森さんとお話したり(笑)、夜お店に来たり……そんなふうになることが期待できる軒先の形。

このフラッグが目印。バーなのに「茶」の旗があがる(笑)
抹茶はちゃんと立てていれてくれます。
お店にも入れます。
rロック抹茶が美味しい。朝におすすめ。
お茶につけてくれるお菓子。右の「小さなようかん」は画期的でした。(笑)

朝7時からのお茶で、WINNERにとっても、どこかの誰かにとっても、いい出会いが生まれたらいいなあと思うのと同時に、自分が楽しみながらできるなにかで、自分の視点の持ち方や工夫で、ちょっとしたきっかけをつくること、まだまだあるなあって思いました。

大きなことでなくてもいい。自分のそばにある自分が楽しく心地よいことでできること、きっとありますね!

「Tachinomi ちょべりぐ」でもらったという心臓のオブジェ。WINNERにぴったり(笑)

WINNERの朝のお茶営業、今のところおやすみはほとんどなく(あっても一日くらい?)されているようですが、こればかりはわかりません。(笑)たまたま前を通って「やってるわ」「飲んでいこ」くらいのラフな気持ちで行くと、森さんのスタンスとマッチする気がします。(笑)

8時台とか9時過ぎといった時間にしか寄れていなかったけど、先日はついに7時頃に行きました。時間に余裕があるとき、家を出ながら「やってるかな」と思い立って寄るところに、おもしろさを感じています。(笑)

7時は陽の光、明るさが違う
「今日煎茶があるよ」とのことで冷煎茶をいただいた日

とはいえ、わざわざ行ってみたい、けれど行きづらい、一緒に行きませんか、というひとは是非声かけてくださいね。住まいも近いので7時からでも大丈夫。編集部にいるときは、急ぎの件がない限り合流可能です。いつでもどうぞ!(笑)

阪急伊丹駅側から西へ

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