公開日:2021年11月12日
11月12日(金)から14日(日)まで、伊丹市立演劇ホール「アイホール」にて、劇団態変による「心と地~さ迷える愛・急〜」が上演されます。
アイホールではさまざまな形態の演劇、パフォーマンスが上演されています。日常生活から少し離れ、さまざまに自分の感覚を動かす時間を過ごせるのが舞台鑑賞の魅力ですね。
劇団態変は、主宰の金満里さんはじめ出演者全員が身体障がい者です。
劇団と名がつくので声を発してお芝居をするのかと思いきや、台詞は一切ありません。音響・照明・美術、そして役者一人ひとりの身体の動きにより物語が進行していくそうです。
今回の作品舞台は近未来。地球を見捨てて宇宙に逃げた少数の人達と、地球に取り残された人達の行末を描いています。現在アメリカで行われているとされる、大企業による宇宙開発への多額投資のニュースに「人類は、地球から今度は宇宙への侵食を始めるのか」と危機感を感じたところからこの作品の発想が生まれたそうです。
と伺っても、実際は台詞がない!?どんな舞台が展開されるのか想像がつきません。公演に先立ち、出演者である小泉ゆうすけさんにお話を伺ったのですが、「まさに、百聞は一見に如かずだなぁ」と思う筆者なのでした。
インタビューの中で印象的だったのは、「芸術が『誰も見たことのないものを創り出すこと』に価値を置くならば、身体障がい者である自分たちの身体表現が芸術となる可能性がある」という言葉でした。
身体障がい者と一言で言っても、また同じ障がい名(病名)で括られても、その身体の動きは一人ひとり違います。健常者社会の中で障がいを持って生活することでどうしても、健常者の動きに合わせる場面が多くなり己本来の身体の動きを見失ってしまう……それを改めて見つめ直し、自分の身体の動きを追求し、その人にしか出来ない動き・表現に高めていく。
誰かの真似ではなく自分自身の動きを持つ人が沢山登場するので、日頃思う価値観とは違う、身体の多様な表現を楽しんでほしいとのことです。
また、この作品は「さ迷える愛」シリーズ三部作の完結編となります。劇団態変の問う「愛」とは。劇場でどうぞ、感じてください。
2021年
11月12日(金)19時30分
11月13日(土)14時/18時30分
11月14日(日)13時
※受付開始は開演の60分前、開場は開演の30分前
(上演時間は約65分を予定。金・土の公演は終演後アフタートークあり)
アイホール
伊丹市伊丹2丁目4番1号
TEL:072-782-2000
【前売り】
一般:3500円
障がい者・介助者:3000円
22歳以下:2500円
12歳以下:1000円
【当日】
一律4000円
※劇団態変賛助会員証提示で受付にて500円払戻
※各種割引は当日受付にて証明書をご提示のこと
※障がい者は手帳をお持ちの方。介助者は障がい者と同伴1名まで
※車いすのまま観劇できる席は数席限定。劇団へ要事前予約
残席がある場合は会場での当日券も販売されるそうですが、受付の混雑をさけるためなるべくご予約の上ご来場くださいとのことです。
Confetti(カンフェティ)
http://confetti-web.com/taihen-72/
TEL:0120-240-540(平日10:00~18:00)
※セブンイレブンで支払・チケット発券(別途発券手数料)
アイホール(一般予約のみ)
TEL:072-782-2000(9:00~22:00/火曜休館)
劇団態変(車いす席ならびに当日券予約)
E-mail:taihen.japan@gmail.com
公演日時・枚数・ご連絡先(お電話番号)を明記
受付開始の30分前くらいまでメール対応可
アイホール
TEL:072-782-2000
Written by みーた