公開日:2024年07月08日
6月26日についに新潮社から文庫化されたガルシア=マルケスの『百年の孤独』。
文庫化記念として、7月27日(土)にITAMI ECHOで読書会を緊急開催します!!
『百年の孤独』は67年に発表されたこの作品は、架空の村・マコンドを舞台に、ブエンディア一族の栄華と滅亡の100年を描いた小説です。
発売以来46言語に訳され、世界で5000万部を売り上げた世界的ベストセラー。日本の文学界でも、安部公房、大江健三郎、中上健次といった名だたる作家たちが強く影響を受けた作品として名前を挙げています。
ただ、世界的ベストセラーでありながら、これまで文庫化にはいたらず、文学ファンや出版関係者のあいだでは、「絶対に文庫化されないベストセラー」とされ、「文庫化されるときは世界が滅びるとき」という都市伝説までささやかれてきました。
そんな伝説を多く持つ『百年の孤独』がついに文庫化したので出版業界、書店、文芸ファンは大騒ぎ!
そんな『百年の孤独』は発売直後に重版がかかり、異例の売れ行きを見せています。
その売れ行きは書店員さんも「予想の倍以上のスピードで売れてゆく」「20代の若者がどんどん買っていく」と驚くほど。
実際にわたしも発売直後に阪急伊丹駅ビルリータの中にある「文学館」で書店員さんに「『百年の孤独』ありますか?」と聞いたら、「いやー、もうないですね!もちろん入荷依頼もかけていますが、いつになるか……」と言われたほど。
なんとか尼崎の書店で手に入れましたが、店舗はもちろんネット書店も売り切れが続出。
半世紀以上前の海外作品がこれほど話題になり、多くのひとが手にとっていることに驚いています。
そこで、ITAMI ECHOで『百年の孤独」』の読書会を緊急開催します!
この本が文庫化された以上、いつ世界が滅びるかわかりません。世界が滅びるまえに、みんなで集まってこの魅力的で摩訶不思議な作品についてみんなで語り合いませんか?
長年のファンの方はもちろん、まだ読んでないけど読んでいるひとから作品の魅力を知りたい!という方も大歓迎。
「登場人物がアウレリャノばかりで大混乱」「家系図を何度も見返しながら読んでいるがなかなか進められない」という方(わたしです)もぜひ来てください。
「名前しか知らないけどなんか流行ってるみたいだからこの祭りに参加したい!」という方も歓迎です。
出版から半世紀以上を経て文庫化された大きな理由は、今年がガルシア=マルケスの没後10年であること。担当編集者は「作家が亡くなった後も、作品が読まれ、生き続ける状況を作ることが出版社の務め」と話しています。
作品を生き続けさせるのが出版社の務めなら、生き続けることのできる環境をつくっていくのは読者であるわたしたちに他なりません。
年々衰退していると言われている本の世界。でもこんなお祭りになるんだから、そんなことないですよね!読者のわたしたちみんなで『百年の孤独』祭りに参加しましょう!
7月27日(土)
15:00から1時間〜2時間程度
(途中出入り自由)
ITAMI ECHOオフィス
(株式会社echo fields内)
伊丹市西台1-6-7 西台ビル3F
ドリンク代としておひとり500円
作品の舞台であるコロンビアの自家焙煎コーヒーをお出しします。コーヒーが苦手な方は、麦茶・紅茶もあります。
ガルシア=マルケス『百年の孤独』
12名
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ITAMI ECHO
Written by ITAMI ECHO編集部なみま