1月28日(日)開催!第38回伊丹市民オペラ定期公演はG.ヴェルディ作曲「ナブッコ」

公開日:2024年01月26日

1月28日(日)、第38回伊丹市民オペラ定期公演東リ いたみホールで開催されます。

第38回定期公演は「ナブッコ」

伊丹市民オペラ公演実行委員会フェイスブックページより

今回の公演は、19世紀イタリアで活躍したオペラ界の巨匠、ジュゼッペ.・ヴェルディ作曲の「ナブッコ」です。

関西で初めて上演されるそう!

全4幕で、イタリア語上演で日本語字幕付。

伊丹市民オペラ公演実行委員会フェイスブックページより

国家を揺るがし、民衆を巻き込んで錯綜する愛と憎しみ
それぞれの祈りの行きつく先は―

紀元前6世紀のエルサレム。バビロニア王ナブッコによる侵略で怒りと混乱に陥るヘブライ人たち。ナブッコは神殿に火を放ち、ヘブライ人を捕虜として自国に連行する。 一方バビロニアでは、ナブッコの長女アビガイッレが、自分は奴隷の娘であり王位継承権がないことを知り、謀反を起こす。神を侮辱し、自らこそが唯一の神だと称するナブッコに天罰が下る。頭上から落ちる王冠。恐怖に脅える父を尻目に、娘は王冠を拾い上げ……。

伊丹市民オペラウェブサイトより

今年の伊丹市民オペラはナブッコです。

「ナブッコ」はヴェルディ31歳のときの作品です。原作は旧約聖書の「ダニエル書」「エレミア書」によっています。

ナブッコとは実在の人物、ネブカドネザルの事で、バビロニアの王。彼は紀元前605年から562年まで、43年間にわたって王位にあり、エジプトからシリアを破って、ハムラビ王以来の大君主とうたわれましたが、晩年は暴君と化して、正気を失い、不遇のまま世を去ったとダニエル書に記されていますが、信憑性の程は定かではありません。

主要歌劇場、そしてヨーロッパの野外劇場では、繰り返し全曲上演される今作は、中でも、第3幕第2場でうたわれる合唱曲、「行け、我が思いよ金色の翼に乗りて」が、初演当時オーストリアの圧制に苦しんでいた、北イタリアの住民を奮い立たせ、独立運動を推進するための愛唱歌になった事はよく知られています。

今回この作品を国内で初めて演出する機会を得ました。韓国の劇場でこの作品の演出依頼を受けた時には、この作品の本来の有り様と、自分が韓国でこの作品を扱う事の意味を深く考えさせられたのです。未だ世界では争いが絶えず、民族間の対立を克服出来ずにいます。本作の中でも、民族間の対立、その対立を乗り越えた愛、無償の父親の愛、憎悪、野心、ありとあらゆる心の動きが描かれ、そしてそれらがもたらす混乱とその果てに広がる祈りが、大いなるオーケストラの響きと、人の声が持つ神秘の力によって描かれています。多様性と受容性、そして価値観の再構築が求められる現代において、その解決の方策を、今作を通じて見出したいところです。美しい夢を追いつつ、破壊的な夢も描き、途方に暮れ、孤独な我々。その孤独を癒してくれるのはお互いの存在だとこの作品は我々に力強く語りかけてくるのです。

素晴らしい出演者、スタッフの皆さんと魂を込めて作品に取り組んでいます。海外では上演機会が多いにも関わらず、日本ではこれまで取り上げられることが極端に少なかった作品です。素晴らしいキャストの皆さんが、この作品に必要な声と技と熱を必ず皆さんにお届けします。是非劇場にお運びください。

演出家 井原広樹氏のFacebook投稿より

ナブッコといえば、第3幕の第2場で合唱が歌う『行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って(Va’ pensiero)』が有名ですね。

トリノオリンピックの閉会式でも流れましたが、イタリア第二の国歌と言われています。

この歌は、美しい祖国を失った悲しみを皆で分かち合い、耐えながら歌いあげています。

この曲が作曲された頃は、イタリア統一運動がありました。

ですので、この曲が人々の心に響いたのでしょう。そんな歴史背景を知るとオペラも更に面白くなりますね。

是非、会場でこの歌をお聴きください。

そして、この作品は関西初演となる珍しい演目です。

これを逃すといつ観られるか分かりません!この機会に是非ご覧ください。

アビガイッレ役で出演されるソリストの並河寿美さんは昨年、ボローニャ歌劇場『トスカ』公演にてトスカ役で出演されましたが、ソリストの方々も本当に素晴らしい方ばかりです。

60人の大合唱も見どころです。

伊丹市民オペラ合唱団より

伊丹市民オペラ公演実行委員会会長の橋本育子さんからは、「いよいよ本番直前となりましたが、伊丹市民と音楽家が一体となったクオリティの高いオペラを地元で是非ご覧になってください」とメッセージをいただきました。

ヴェルディが絶望の中で生み出し完成させた起死回生の出世作!

この機会にぜひご鑑賞ください。

公演間近となっていますので、チケットのお買い求めはお早めに!

伊丹市民オペラ実行委員会のFacebookページでは、公演当日に向けカウントダウンの投稿を行っています。出演者やスタッフのみなさんが登場し、楽しい様子を届けているので是非こちらも併せてチェックしてみてください。

出演・スタッフ

指揮:加藤 完二
演出:井原 広樹
合唱指揮・音楽コーチ:岩城拓也

ナブッコ/桝 貴志
アビガイッレ/並河 寿美
ザッカリーア/片桐 直樹
イズマエーレ/古屋 彰久
フェネーナ/高谷 みのり
ベルの司祭長/服部 英生
アンナ/小梶 史絵
アブダッロ/山﨑 太郎

管弦楽:伊丹シティフィルハーモニー管弦楽団
合唱:伊丹市民オペラ合唱団
バレエ:平野節子バレエスクール

開催概要

第38回伊丹市民オペラ定期公演
G.ヴェルディ作曲「ナブッコ」

開催日時

2024年1月28日(日)
14:00 開演(13:30 開場)

会場

東リ いたみホール(伊丹市立文化会館)大ホール
伊丹市宮ノ前1-1-3
TEL: 072-778-8788

入場料

【前売】
S席:5,500円
A席:5,000円
B席:3,500円
※全席指定

【当日】
各500円増

【いたみっこ席】
1,000円(前売・当日共)
※伊丹市在住在学の小中高生対象。数量限定

お申し込み・お問い合わせ

伊丹アイフォニックホール(伊丹市立音楽ホール)
TEL:072-780-2110
(9時〜22時/水曜日休館・年末年始12/29~1/3)

主催

伊丹市民オペラ公演実行委員会
公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団

共催

伊丹市

助成

芸術文化振興基金

伊丹市民オペラとは

伊丹市民オペラは、市民と音楽家との協働によるオペラ公演の実施を通して、若手音楽家の発掘・育成、地域における音楽文化の普及・発展を目的に、昭和59年10月に実行委員会を発足し、活動を開始しました。

実行委員会は、指揮者・演出家・歌手等の音楽家や市民、伊丹市立音楽ホール職員等多彩なメンバーで組織され、各々の立場・視点から様々なアイデアが提案されることで、より良いオペラの創作と関連事業の充実を目指しています。

今後も前例にとらわれない新しい視点を持ち、若い世代が音楽や舞台芸術への関心を深め将来の観客育成や夢へと繋がるように、そしてより多くの市民が様々な形で参加し、さらに地域に親しまれる伊丹市民オペラとなるよう事業を展開してまいります。

伊丹市民オペラウェブサイトより

伊丹市民オペラを支援(サポーター倶楽部、ふるさと納税)

伊丹市民オペラ実行委員会では、活動理念に賛同、支援するサポート団体「伊丹市民オペラ サポーター倶楽部<tifosi(ティフォージ)>」を発足し、会員を募集しています。詳細は、伊丹市民オペラ公式サイト(伊丹アイフォニックホール・ウェブサイト内)をご確認ください。

また、ふるさと納税での支援も募っています。(伊丹市ふるさと寄附

市民オペラのさらに充実した活動、安定した事業運営を継続できるように、サポーターになりたい、支援したいという方は是非チェックしてみてください。

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