公開日:2020年02月14日
現在、伊丹市立工芸センターで「ハレの工芸〜祝祭のかたち」展が開催中です(2月24日まで)。
「ハレ」をテーマに、総勢83名の作家たちの陶・ジュエリー・漆・木工・ガラスなどの作品を展示しています。大きな赤い「晴」の文字が印象的な今回の展示ポスターを街で見かけた方も多いかと思います。
地下にある企画展示室に入っていくと、作品がずらり!祭りや祝い事などの非日常を表す「ハレ」をテーマにした作品が並んでいます。
館内には83名の作家の作品が展示されており、購入できるものもあります。テーマが「ハレ」なので、華やかな作品が多く、ひとつひとつを見ていくと、気持ちが浮き立ちます。
一部ですが展示されている作品を紹介します。
Well Arrow 髙塩弥生『嫌われ者のハレの日』
人間には嫌われることの多い蛾をモチーフに、ネックレスやピアスを制作しています。
樋口麻人『家のかたち』
家を建てることは、一世一代の大事業であり、その際に行われる棟上げ式は「ハレ」そのものです。家のかたちのピンブローチを制作しています。
佐藤洋子『フォトスタンド』
記念すべきハレの日の思い出を大事に飾っておくことができ、またオブジェとしても日常を彩ることのできるフォトスタンドを制作しています。
ご紹介したのはほんの一部の作品で、他にも蝶が舞うあざやかな布や、幾重にも花飾りがあたまを覆うヘッドドレス、色もかたちもさまざまな盃などが展示されています。
どの作品も「ハレ」という同じテーマで作られたものですが、その捉え方、表現方法は作家によって違うものであるということに驚きます。作品ごとに作家のタイトルや思いが解説されているので、ひとつひとつ、時間を忘れてみてしまいます。購入できるものも多いので、気に入った作品をみつけて、「ハレ」を日常に取り入れるのも素敵ですね。
伊丹市立工芸センターの関連施設「伊丹郷町クラフトショップ」では2月16日まで棚卸セールも開催中です。
伊丹郷町クラフトショップは「伊丹国際クラフト展」の入賞・入選者など、工芸センターにゆかりのある、全国各地の工芸作家の作品を展示販売しているショップだそうです(ウェブサイトより)。
旧石橋家住宅の格子窓のお店に、「SALE」の赤いのぼりが出ていますので目印に。この機会にぜひ一点ものの作品を手に入れてくださいね。
チラシ表と裏(伊丹市立工芸センターウェブサイトより)
「ハレ」とは、祭りや年中行事、お祝い事など非日常を表すことばです。そんな「ハレ」をテーマに、陶・ジュエリー・漆・木工・ガラスなどの工芸作家が制作しました。
ハレの日を彩る、想いを込めた作品の数々をお楽しみください。
2020年1月18日(土)~ 2月24日(月祝)
10:00~18:00(入館は17:30まで)
月曜休館(祝日の場合は翌日休館)
伊丹市立工芸センター
(みやのまえ文化の郷)
地下1階 企画展示室(入場無料)
伊丹市宮ノ前2-5-28
TEL:072-772-5557
伊丹市立工芸センター
(公益財団法人いたみ文化・スポーツ財団/伊丹市)
1月18日(土)14:00~入
場無料
作家本人による作品解説をいたします。
1月26日(日)14:00~
入場無料
演奏:mollen(西洋のこぎりとギターのユニット)
2月11日(火祝)
①10:30~12:30 ②14:00~16:00
講師:北里 美絵子(型染作家)
参加費:1,500円
定員:各6名(小学生以上対象)
要予約
2月23日(日祝)
①10:30~12:30 ②14:00~16:00
講師:岡崎 円香(ハンドメイドアクセサリー作家(香 enn)
参加費:1,500円
定員:各6名(小学校高学年以上対象)
要予約(TEL:072-772-5557)
満席(キャンセル待ちについては要お問い合わせ)
工芸センターが含まれる「みやのまえ文化の郷」には旧岡田家住宅・酒蔵もあり、こちらでは現在「ひなかざり@伊丹郷町館」として豪華なひな壇が展示されていますので、こちらもぜひ行ってみてください。
まだ寒い日が続きますが、華やかな展示を見て春の訪れを待つのにぴったりの展示です。
旧岡田家住宅・酒蔵の「ひなかざり@伊丹郷町館」についてはこちらの記事で詳細をチェックしてください。↓
※本記事中の展示室ならびに作品の写真は許可を得て撮影しています。
Written by なみま