インタビュー｜うえだえりかさん〜「愛と笑顔の屋久島展」クロスロードカフェで開催中！

公開日：2024年02月06日

INTERVIEW

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現在、クロスロードカフェで開催中の「愛と笑顔の屋久島展」。

島で唯一の屋久島出身女性ツアーガイドのうえだえりかさんにお話を伺いました！

ー生まれも育ちも屋久島のうえださんですが、ずっと島におられたんですか？

うえだ：鹿児島の短大に2年、その後鹿児島の霧島市で2年、保育士として働きました。そのころは都会への憧れがとてもあって島外へ出たのですが、家庭の事情で23歳で屋久島へ戻りました。

ーなるほど。その後、屋久島でツアーガイドのお仕事を始められたんですね。

うえだ：そうです。屋久島の魅力を発信するSNSを始めました。そうしていると他からもお声がかかったりして、島の広告活動などに携われるようになりました。PR冊子のモデルをさせていただいたりして。こうしたPR活動も外からひとを呼ぶのではなく中のひとにしてほしいという行政の思いもありました。

屋久島から外へ出て帰ってくるひとは１割以下なんですよ。なので自分が魅力を発信することで、島のひとに帰ってきてほしいという思いがあります。

ー屋久島では他のお仕事もされながらツアーガイドをされているとか。

うえだ：はい、多いときは週3でツアーガイドとして山に登り、お習字の教室と保育士もしているので三本柱です。でも好きなことばかりなので、忙しいとは全然思いません！

ー一度屋久島の外へ出られたからこそわかる島の魅力というのもありますか？

うえだ：それはすごく感じます。屋久島の外へ出たことで改めて自分はすごいところで生まれ育ったんだと再認識できました。島出身だからこそ伝えられる魅力があると思うんです。

たとえば、川で海老を手でとって揚げて食べるとか、島のひとには普通のことなのですが、外から来た方にはすごく珍しいと思うんです。そうした自然によって生かされているというか、食の連鎖ということも伝えたいですね。自然との仲介人でありたいです。

ー展示のお写真はみんなツアーのお客さんだそうですが、皆さんとっても楽しそうです！ツアーの中ではこうした写真などもたくさん撮ってもらえるんですか？

うえだ：だいたい800枚以上撮って、そこから100枚ほどを選んでお客様にお渡しします。ツアー中に自分で写真を撮ると、どうしても撮ることに意識が行ってしまいます。ツアー中はデジタル越しには感じられない自然の香りや風、樹に触れたときの冷たさなどを感じてほしいんです。

ーツアー中に大切にしていることや感じてほしいことはありますか？

うえだ：例えば縄文杉を見に行くことだけではなく、縄文杉を見に行くまでの過程やそのひとのストーリーを大切にしています。また、雨が多い屋久島では雨はほとんど絶対降るので、それをネガティブに捉えるのではなくて自然を目の前にすることの大切さを感じてほしいです。雨の屋久島も最高なんです。ありのままの自然の目の前に立つと、樹の表情などがいつも違ったりすることがわかると思います。そうしたことで自然から見ると自分はちっぽけな存在と感じるので、悩んだりしているひとにこそ来てほしいですね。

今後はガイドを一本でやっていこうと思うのですが、お客さんと一緒にいる時間を減らしたくはないと思っています。お客さんとフィーリングを合わせていって、非日常を楽しんでほしいんです。屋久島は「一生に一度行きたい島」と言われているのですが、一生に一度ではなくて帰ってきたい島、わたしに会いに来てくれる島になればいいなと思っています。

ー今回、伊丹での展示となりますが伊丹のこの場所を選んだ理由はありますか？

うえだ：ツアーガイドデビューして1年が経つのですが、初めてのお客様が「クロスロードカフェ」のオーナーの娘さんでした。そのご縁でクロスロードカフェにも伺ったのですが、ここはひとが集う、出会う場所なので、ここで屋久島を感じられる1ヶ月にしたい！と思って決めました。2月9日まで在廊していますのでぜひ会いにきてください。

2月8日（木）には「カフェ公民館」として屋久島のお話をします。こちらにもぜひいらしてください。