公開日:2023年10月05日
鳴く虫の郷町の期間中、【鳴く虫と郷町】俳句と短歌を大募集!街や虫をテーマに詠んでみよう!として募集した俳句と短歌。
それぞれの部の受賞作品を発表します!みなさんが詠んで投稿してくださった多彩な作品も、すべてシェアします!
虫の音を聞くころとなり新所帯
(噂野アンドゥー)
鳴く虫に がんばれ声を かける子ら
(デイリーマザキ)
茄子常備 スズムシのいる 秋の家
(なんくる虫)
コメント:この方は、もしかしたら里親さんとして鳴く虫と郷町に参加されているのかもしれませんね。飼育を楽しんでいるご家庭の様子がよく伝わる句だと思いました。ナスは昆虫館でも常備していますので、飼育慣れしていらっしゃる感じも嬉しく思いました。
書き出しが 残暑となりて フィリリリリ
(なんくる虫)
虫の音と妻の咄をきく夜かな
(無太郎)
秋日向 鳴く虫グッズを スリマッカ
(ジョージ)
影もまた 小さき姿の カネタタキ
(蟷螂の母)
雨音のしずけさを知る虫の秋
(おかゆ)
鳴く虫が つなぐ街と 人との縁
(詠み人知らず)
虫の音で また好きになる このまちが
(ムシムシムッシー)
日常の 煩悩癒す 虫の声
(ホルヘ)
伊丹郷 伊丹諸白 伊丹酒
(酔っ払い)
虫聴きに きみと歩けば 彩りのまち
(aya)
あと五分 ふと振り返り 虫の闇
(i.m)
なくむしのこえはりんりんたのしいな
(しんぺい)
かくまささんむしをいっぱいつかまえる
(しんぺい)
コメント:キリギリスハンターの時に当館の角正の様子をご覧になったのでしょうか。網カゴいっぱいのキリギリスをみんなで観察したときのことが思い浮かびました。
※短歌・子どもの部の応募作品はありませんでした。
美しいだけでは いられない夜も 僕の帰りを待つ 虫時雨
(おかゆ)
虫の声 聞こえてきたと思ったら まだまだ続く 熱帯の日々
(無太郎)
あの虫や この虫の声やと 耳澄ます 音の名わかる 郷町のひと
(すずのね)
コメント:鳴く虫と郷町が始まってはや18回、回を重ねるごとに街の人も虫の種とその音色を区別できるようになり、街なかの鳴く虫たちにも気づいてもらえるようになりました。昆虫館は鳴く虫の多様性を知ってもらいたいと思ってこのイベントに参加してきたので、何よりの喜びです。
鳴く虫の 声と合わすは 酒蔵や 趣のある 伊丹郷町
(虫が苦手な私)
鈴虫の ふるえる羽はハート型 あなたのつくる 指文字にも似て
(なみま)
鳴く虫に 耳を預けて さすお酒 伊丹の街の 夜は贅沢
(ジョージ)
声聴けば そろそろはじまる 郷町の 酒蔵にならぶ 虫たちの舞台
(酒の蔵)
奏でると 一緒に 鳴く虫 鈴々と このまちでは オンステージ
りんりん)
伊丹郷(いたみさと) 名酒にひたりて 我思う 鳴く虫の声に つつまれる幸
(ホルへ)
徒然に 寂れる街を 案ずるも 公儀はどこか ひとごとなりけり
(ホルへ)
鳴く虫と郷町をテーマに自由に詠んでいただいた今回。
皆さんが投稿してくださった作品を読むのは楽しかったです。事務局のメンバーも慣れない俳句・短歌に挑戦して、普段にはないひとときの時間を過ごしました。
応募していただいた皆さま、本当にありがとうございました!
伊丹市昆虫館
鳴く虫と郷町運営委員会
Written by ITAMI ECHO編集部