「がまくんとかえるくん」誕生50周年記念 アーノルド・ローベル展 開催!(4月22日(金)〜)【招待券のプレゼントあり!(終了)】

公開日:2022年04月21日

4月22日(金)は、待望の市立伊丹ミュージアムのグランド・オープン!

ITAMI ECHOでも詳しく紹介していますので是非チェックしてみてください。オープニング・イベントも多数開催されます。

市立伊丹ミュージアム公式ウェブサイト

市立伊丹ミュージアムウェブサイトより


中でも、特に注目を集めているのが、グランド・オープンに合わせて始まる「がまくんとかえるくん」誕生50周年記念 アーノルド・ローベル展(〜 6月5日(日))ではないでしょうか。

絵本の原画展は、リニューアル前の伊丹市立美術館時代にも人気のコンテンツでした。新しいミュージアムが、全国的に定評があった旧美術館のセンスの良さを引き継いでいると感じ、市民としてもとても頼もしく思います。

アーノルド・ローベル展

『ふたりはきょうも』(1979)表紙下絵
Courtesy of the Estate of Arnold Lobel. © 1979 Arnold Lobel. Used by permission of HarperCollins Publishers. 

展覧会タイトルにもなっている、米国の絵本作家アーノルド・ローベルによる「がまくんとかえるくん」シリーズ。

1970年に出版されたシリーズ1作目の『ふたりは ともだち』から「おてがみ」というタイトルの1話が、日本で国語の教科書に採用(1979年~)されたことでご存じの方も多いはず。

現在、伊丹市の小学校で採用されている光村図書の国語教科書でも、小学2年生の下巻の冒頭に登場します。

「おてがみ」のあらすじ

家の前にさみしそうに座るがまくんのところへ、ともだちのかえるくんがやってきました。がまくんが、一度ももらったことがない手紙を待つこの時間、いつも悲しい気分になっている……そのことを知ると、かえるくんは大急ぎで家に引き返して、こっそりがまくん宛ての手紙を書きます。知り合いのかたつむりに手紙を託すと、今度はまた、がまくんの家へ戻り、一緒に手紙を待つことに。

『ふたりはともだち』(1970)より「おてがみ」スケッチ
Courtesy of the Estate of Arnold Lobel. © 1970 Arnold Lobel. Used by permission of HarperCollins Publishers.

待てども待てどもかたつむりがやって来ない。かえるくんが今日は手紙が届くかもしれないとがまくんを励ましても、がまくんは否定するばかり。かえるくんは、とうとう自分ががまくん宛に手紙を書いたことを告げます。

「きみが?」がまくんがいいました。

「てがみに なんて かいたの?」

かえるくんがいいました。「ぼくはこうかいたんだ。『しんあいなる がまがえるくん。ぼくは きみが ぼくの しんゆうで ある ことを うれしく おもっています。

きみの しんゆう、かえる』」

「ああ、」がまくんが いいました。

「とても いい てがみだ。」

それから ふたりは げんかんに でて てがみの くるのを まって いました。

ふたりとも とても しあわせな きもちで そこに すわっていました。

(アーノルド・ローベル 作、三木卓 訳『ふたりは ともだち』から「おてがみ」の一部を引用)

子どもにも、大人にも

数年前、自宅のリビングで宿題をしていた小2の子どもが、「おてがみ」の本読みを始めたとき、思わず「懐かしい!」と叫んだことを思い出します。

私も小学生のときに「おてがみ」を習ったことを覚えていましたし、とても好きなお話として記憶していました。どこか外国風でオシャレなイラストも、レトロな色づかいも昔の教科書と同じでした。

素朴で短い言葉だけど、行間から繊細な気持ちの揺れが伝わり、押しつけがましくなく、爽やかな読後感を残してくれるストーリー。大人になって読み直すと、改めて作品の素晴らしさを感じました。

子どもは本読みをくり返すうち、お話全てを暗唱できるようになりました。原語(英語)でもそうなのでしょうが、日本語訳でも子どもに伝わるよう、言葉が磨き抜かれていると感じました。

アーノルド・ローベルのこと

アーノルド・ローベル(1973) Courtesy of the Estate of Arnold Lobel. © Adam Lobel.

1933年ロサンゼルス生まれ、ニューヨーク育ち。高校卒業後にブルックリンの美術大学に入学、大学卒業後に広告のイラストレーションや挿絵の仕事を始めます。

1963年に『どうぶつえんのピクニック』がニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を受賞したのを皮切りに、1970年に出版した「がまくんとかえるくん」シリーズの第1作『ふたりは ともだち』など、次々に作品が受賞します。

1987年に54歳で亡くなるまでに100冊もの絵本を手がけ、20世紀のアメリカを代表する絵本作家の一人となりました。

幼いころから両親と離れて暮らしたり、病気で学校を長く休んだりと、さみしさや悲しさを知ったロベールは、辛いことがあるとよく本の世界に逃げ込んでいたそうです。

「がまくんとかえるくん」の物語で、わくわくする気持ちや素直な気持ちが、独特の距離感と温かみをもって伝わってくるのは、そんな子供時代の体験が影響しているのかもしれません。

今回の展覧会の英語タイトルに「Alone Together」とあるのにも、何か意味がありそうですね……。

作品を幅広く紹介、日本初公開の原画など多数!

『ジャイアント・ジョン』(1964)試作本
Collection of The Eric Carle Museum of Picture Book Art, Gift of Adrianne and Adam Lobel, The Estate of Arnold Lobel. © 1964 Arnold Lobel.

アーノルド・ローベルを日本で初めて本格的に紹介する本展では、「がまくんとかえるくん」シリーズの誕生や制作の裏側を知ることができる下絵やスケッチ約100点に加え、それ以外の数々の名作絵本からも、原画やスケッチ約100点が初公開されます。

ローベル自身がお話と挿絵の両方を作ることもあれば、別の作家の物語にローベルが挿絵を描いた作品もあります。

ローベルはお話ごとに画材や技法を工夫し、画風は非常にバラエティーに富んでおり、また絵本芸術としての完成度の高さが数々の受賞につながりました。

『よるのきらいなヒルディリド』(1971) 原画
Collection of The Eric Carle Museum of Picture Book Art, Gift of Adrianne and Adam Lobel, The Estate of Arnold Lobel. © 1971 Arnold Lobel.

その他、今回の展覧会では「がまくんとかえるくん」の新作アニメの会場限定上映や、関連イベントとして銅版画プレス機で転写する「がまくんとかえるくん」のエコバックづくり(4月23日(土))、ぬいぐるみなどの展覧会グッズの販売など、アーノルド・ローベルの世界をとことん楽しめる企画がもりだくさんです。またとない機会ですので、お見逃しなく!

詳しくは、展覧会公式ウェブサイトでご確認ください!

市立伊丹ミュージアムオープンについての過去の記事はこちら

オープニングイベントなどについてはこちら(リンク予定)をごらんください。

招待券を読者にプレゼント!

今回、ITAMI ECHO編集部では「アーノルド・ローベル展」のペア招待券3組(6名分)を抽選でプレゼントします!

応募締切

2022年4月24日(日)23時59分までにメール送信

応募対象者

条件なし

応募方法

以下のメールアドレス宛てに、件名には「招待券プレゼント応募」と明記し、本文には住所・氏名を明記の上、メールを送信してください。

宛先:info@itamiecho.net

  • 当選者の発表は、招待券の発送をもって代えさせていただきます。(4月26日頃発送予定)
  • 送信いただいた住所、氏名等の個人情報は当読者プレゼントの抽選のみに使用し、他の目的では一切使用しません。

開催概要

「がまくんとかえるくん」誕生50周年記念 アーノルド・ローベル展

会期

2022年4月22日(金)〜6月5日(日)

会場

市立伊丹ミュージアム
展示室2・3・5

伊丹市宮ノ前2-5-20
TEL:072-772-5959(代表)
休館日:月曜日
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)

観覧料

一般1,000(900)円
大高生700(600)円
中小生400(300)円
※( )内は20名以上の団体料金
※兵庫県内の小中学生はココロンカード提示にて無料
※伊丹市内在住の高齢者割引有(平日は60歳以上、土日祝は65歳以上)

主催

市立伊丹ミュージアム[伊丹ミュージアム運営共同事業体/伊丹市]

共催

伊丹市教育委員会

協力

文化出版局

企画協力

ブルーシープ
エリック・カール絵本美術館

関連イベント

銅版画プレス機で「がまくんとかえるくん」の記念エコバッグをつくろう

日時

4月23日(土)11:00〜16:30

会場

1階アトリエ

料金

500円

※随時6名まで参加可(当日受付)

東リ いたみホール×市立伊丹ミュージアム連携企画『がまくんとかえるくんとキミのおはなし)

日時

5月15日(日)開場14:30/開演15:00

会場

東リ いたみホール 大ホール

チケット(全席指定)

一般2,500円
子ども1,500円
※当日500円増

詳細

東リ いたみホールウェブサイト

作:アーノルド・ローベル
演出:ごまのはえ
音楽:若山祐美
出演:ニットキャップシアター他

企画・制作・お問い合わせ

東リ いたみホール
TEL:072-778-8788

ライター:

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