公開日:2024年01月24日
ITAMI ECHOに2023年の夏、フランスからインターンシップでSégolène Lazarus(セゴレーン・ラザルス)さんがやってきました。
2週にわたり8日間ほど一緒に過ごしました。一緒にいろいろななものを見たり、作ったり、話したり……、わたしたちにとってもとても貴重で楽しい時間でした。
そんなフランスから来てくれた学生、Ségolène(通称せごちゃん)さんとの夏の記録をリポートします。
せごちゃんがITAMI ECHOにやってきたのは8月14日。
兵庫県国際交流協会(HIA)を通じて、フランスのパリの近く、セーヌ・エ・マルヌ県から来てくれました。芸術と科学工学を専攻する工学部の学生です。
初日、まずは初めましての挨拶と、ITAMI ECHOのメンバーや会社、伊丹の街を知ってもらうためのオリエンテーション。
英語も話せて日本語も少し!日本には7月の終わりから来ていて、HIAによると、日本語が段々上手になってきているとのこと。日本にいるうちに日本語での会話がもっとできるように……と思ってこちらもゆっくり日本語で話してみます・
日本の漫画本を1500冊持っているというお母さんの影響で、日本のアニメや漫画に興味を持ち、フランスで2年間日本語を学んでいたせごちゃん。
日本に来るのは初めてですが、日本の郷土文化や古い映画にも詳しく、好きなものを聞くと「なにそれ?」「だれそれ?」とわたしたちが知らないことも多く、せごちゃんがわたしたち以上に日本について知っていることがすぐわかりました。ジブリ映画も好きだそうで、今回の日本滞在中に行ったカラオケではジブリの曲を歌ったそう!
オリエンテーションのあと、日本の伝統文化を知るため、折り紙をしたり、「みどり園」で着物を着て茶道をしてみたり。これも、お母さんの影響で日常的に日本のお茶を飲んでいるというせごちゃんは喜んでくれました。
次の日は台風の到来によりインターンシップはおやすみに。フランスには台風が来ないというせごちゃんに外には出られないから、お水や食べ物は買っておいたほうがいいよとアドバイス。
8月16日は、伊丹市昆虫館に!フランス人に向けた伊丹市昆虫館のPR動画を作成するための撮影です。今回の研修では、この動画制作とインターンシップ体験を記事にすることをしていただくことにしました。
蝶のいる温室や展示などいろいろな場所を熱心に見て、動画や写真の撮影をしました。坂本館長から昆虫館についての説明も!
伊丹市昆虫館をあとにして、フランスにも手掛けた建築物がある建築家、隈研吾氏による設計の伊丹市新庁舎も見学。
そのあと、手塚治虫記念館にも行きました。お母さんの影響で日本の漫画が好きというせごちゃん、手塚治虫作品も大好きだそうで、中でもお気に入りは、『リボンの騎士』。
サファイアの大きな絵なども見ることができて感激。
外に出るばかりではなくてITAMI ECHO社内で名刺を作ったりデータ整理をしたり、PR動画の制作をしたり。
あいまには、ランチやお茶などいろいろなお店に行きました!
「街の魅力はその街のレストランにあるんだなと伊丹に来て知りました」と最後に言ってくれたせごちゃん。
伊丹でのいろいろなお店での食事やお店の方との交流に魅力を感じてくれたようでした。
そして8月18日は、せごちゃんが今回のインターンシップ志望動機書に兵庫の魅力のひとつとして書いてくれた豊岡の柳行李のワークショップの日。
というわけで出石の街へ!
近畿最古の芝居小屋、永楽館を見学したり、出石そばを食べたり……。
いよいよ、柳行李の体験に!
豊岡に柳行李というものがあったなんてわたしたちも初めて知りました!
柳行李のワークショップは柳行李の工房、たくみ工芸さんで。
みんなでかご作りのワークショップに挑みます。柳行李の作品もたくさん見ることができました。
みんな初めてでしたが、せごちゃん始めみんなけっこう上手!教わりながら作っていけます。できたかごはもちろん持って帰れます。
1時間ちょっとのワークショップでしたが、兵庫の文化を感じられたひととき。
出石市を満喫したせごちゃんとITAMI ECHO遠足の日でした。
その次の日からはまた伊丹で制作や記事執筆。でも合い間に稲名野神社に行ったり、市立伊丹ミュージアムで重要文化財の旧岡田家住宅・酒蔵や旧石橋家住宅を見学しました。
柿衞文庫で俳諧の展示を観たり伊丹の歴史や文化を知る活動をしました。、開催していた「鹿児島睦 まいにち」展へ行ったり。
最終日は社内で動画の制作などしたあと、シルクスクリーン体験に挑戦!
せごちゃんのオリジナルイラストを版にしました。ちなみにこれ、ITAMI ECHOのメンバーとせごちゃんということです。かわいい!完成度が高い!
最後はせごちゃんが成果物として、フランス語で作った伊丹市昆虫館のPR動画を社内で観賞。昆虫館のアピールポイントを見事に掴んできれいに編集してくれています。これでフランスからのお客さんが昆虫館に来たりしないかなあ、とか。
インターンシップ体験記事も書いてくれました!
A la rencontre d’Itami(伊丹との出会い)
日本語翻訳版はこちらで!
せごちゃんとともに過ごした日々はあっという間で、でもわたしたちにさまざまなものを残してくれました。わたしたち自身が伊丹という街を見直すきっかけにもなりました。
せごちゃんに日本の文化を教えるだけではなくて、フランスのことを教わったり。メンバーに「ベルサイユのばら」やせごちゃんも好きな「るろうに剣心」のファンがいてその話をしたり、フランスのおすすめのチーズを教わったりと大盛り上がりでした。
お互いの言語が片言なこともありましたが、同じ文化やものごとを共有しているという気持ちがそれ以上の共通言語となって、おしゃべりを進めてくれ、知りたい!という気持ちからコミュニケーションを深めてくれることをくれることを知りました。
兵庫県の研修生ということで来てくれたせごちゃんでしたが、伊丹の街や文化、ひとびととの触れ合いで伊丹との深いかかわりを持つことができたと言っていました。
せごちゃんがまた伊丹に来てくれるといいな。待ってます!
協力
伊丹市昆虫館
市立伊丹ミュージアム
出石 永楽館
Written by ITAMI ECHO編集部Takako Kashimaショージなみま