公開日:2026年05月14日
Index
「さぬき映画祭」第8回シナリオコンクール大賞受賞、「渋谷インディペンデントフィルムフェスティバル」2026年度長編部門最優秀賞を受賞した映画『ワタシ、発酵します』の上映会が、5月23日(土)、伊丹で開催。
上映会の会場は、市立伊丹ミュージアム。国の重要文化財指定の旧岡田家酒蔵で上映されます。

“人も人生も、ときどきかき混ぜながら、発酵していく。”
そんな印象的な言葉が胸に残る映画『ワタシ、発酵します!』
本作は、第8回さぬき映画祭シナリオコンクール大賞受賞作品を映画化した自主制作映画。

食や暮らし、人とのつながりを背景に、現代人の生きづらさを「人生も発酵すること」で、揺れながらも複雑な課題を乗り越え自分らしく生きようとする女性たちの姿を描いた映画です。
2026年4月には、渋谷インディペンデントフィルムフェスティバル長編部門でも最優秀賞を受賞。
静かだけれど力強い作品として、各地でじわじわと話題を集めています。

脚本・監督を務めたのは、4児の母であり、フードコーディネーター、家庭生活アドバイザーでもある松田恒代さん。
実は松田監督、約8年前まで6年間、伊丹で暮らしていたそうです。
今回の上映に寄せて、こんなメッセージを届けていただきました。
私は8年前まで、約6年間伊丹に暮らしていました。
その頃は、2人目・3人目の子どもを出産し、周りのママさんたちに助けてもらいながら、毎日必死に子育てをしていました。
イタミ朝マルシェに出店したり、子どもと一緒に英語サークルに通ったり、Gセンでの協同保育を楽しんだり。
大好きな「食」の活動も、細々とですが続けていました。
あの頃の、誰かと助け合いながら暮らしていた時間や、子育ての中にあった喜び、不安、温かさは、今回の映画の空気にも自然と流れているように思います。
そして今回、上映会を一緒に支えてくれているスタッフの中には、当時、楽しい時間を共に過ごした仲間たちもいます。
伊丹で過ごした日々は、私にとって大切な原点のひとつです。
この作品が、伊丹の皆さまにとっても、どこか懐かしく、温かな時間となればうれしく思います。
映画『ワタシ、発酵します!』監督・脚本 松田恒代
いただいたメッセージでは、伊丹での子育ての日々も振り返っておられ、映画の中に流れる“誰かと支え合いながら暮らす空気感”は、そんな伊丹での経験とも重なっているのかもしれません。
年月を経て、伊丹に縁ある方のご活躍を知り、伊丹でお会いできる機会があることは伊丹市民にとっても嬉しいことです。
物語の舞台は、香川県東かがわ市。

世界でも珍しい“むしろ麹製法”を守り続ける老舗・かめびし醤油を中心に、発酵文化と人の営みが静かに描かれます。
発酵とは、時間をかけて変化していくこと。
それはきっと、人の人生にも似ている——。
慌ただしい毎日の中で、少し立ち止まって、自分自身を見つめたくなる。
そんな映画ではないでしょうか。
出演者オーディションには、200名を超える応募があったそうです。
その中から、主要キャストの大石彩役に俳優・モデルとして活躍される中村樹里さん、田中愛可役は発酵活動家の田中菜月さんのお二人に決まりました。

オーディションでお会いしたとき、役者さんとしての魅力にひきつけられた。
イメージしていた彩とは違っているけれど、樹里さんに演じてもらったら、もっといい彩になる…そんな気持ち。
メイクや髪の色まで彩だったらどうするか…一緒に話して考えて、彩を作っています。
これから、順番にキャストをご紹介します。どの方も、宝物のような存在。
松田監督Instagramより

スタッフが「元女優の発酵活動家がいる!!」と見つけてくれたのがご縁のはじまり。
「オーディションがあるので、よかったら受けてみませんか?」と声をかけさせていただき、愛可役をお願いすることになりました。
発酵活動家らしく、いつもニコニコ、穏やかで平和な菜月さん。
「心にモヤモヤを抱える愛可を演じられるのか!?」という不安は、まったくの杞憂でした。
さすがの演技力。見事に愛可を生きてくれました。
魅力的なキャスト陣のひとりです。
松田監督Instagramより
製作委員会のYouTubeチャンネルでは、中村さん、田中さんをはじめ、ほかのキャストのみなさんの紹介をご覧いただけます。
こちらの松田監督のnoteでは、映画制作秘話を読むことができますので、併せて是非。
伊丹での上映会では、映画鑑賞後に松田監督と出演者・中村樹里さんによるトークショーも予定されています。
作品が生まれた背景や、制作秘話、そして“発酵”というテーマに込めた想いを、伊丹で直接聞ける貴重な機会です。
映画好きはもちろん、子育て世代や、日々を頑張るすべての人に届いてほしい一本。
“少し立ち止まりたい”
そんな気分の人にも、沁みる時間になるかもしれません。
2026年5月23日(土)
①11:00〜(開場10:30)
②15:00〜(開場14:30)
市立伊丹ミュージアム
旧岡田家住宅・酒蔵
伊丹市宮ノ前2-5-32
大人:1,000円
中高生:500円
小学生以下:無料
※全席自由席
※事前予約優先
鑑賞希望の方は専用フォームよりお申し込みください。
Written by ITAMI ECHO編集部